通関士とは

通関士ってどんな仕事かご存知ですか?「なんとなく貿易に関係する仕事というのはわかるんだけど・・・」という方もいらっしゃるかもしれませんね。ここでは通関士はどんな仕事なのかをわかりやすくまとめてみました。

通関士の仕事

外国と貿易関係を結んで品物をやり取りする場合、税関を通る必要があるのはご存知ですよね。では税関では何が行われているのかというと「通関手続き」なのです。このときに行う通関の手続きは非常に複雑で専門の知識が必要なため、通常は通関業者が手続きを請け負っています。この通関業者で働く有資格者が「通関士」。通関士は貿易関係では唯一の国家資格です。

通関手続きって何?
通関手続きは、何かを輸出入する際、その品物に合った検査を受け、税関から輸入、輸出の許可を得る手続きのことです。たとえば船便で日本についた品物でも通関手続きを終えていないものは船から降ろすことができませんし、また輸出の際には外国籍の船に積むこともできません。通関手続きを終えていないものを国内に持ち込むことは「密輸」になります。

通関士と税関職員は違うの?

通関士の仕事を考えた時に「それって税関職員の仕事じゃないの?」という疑問を抱きますよね。通関士と税関職員のお仕事は似ているようでちょっと違います。輸出入するときに必要な書類をそろえたり、品物についての申告をしたりするのが通関士。輸出入の際の書類に不備はないか、虚偽の申告はないかなどをチェックするのは税関職員です。

この2つのお仕事は切っても切れない関係にあり、税務署職員と通関士はやり取りも多くなりますが、別の職種です。