通関士試験の難易度と合格率は?

貿易関係唯一の国家資格である「通関士」。難易度や合格率、さらに合格ラインなどはどうなのでしょう。通関士試験の合格率についてまとめました。

通関士試験は難易度が高い
通関士試験は国家資格。さまざまな商品の輸出入を扱う仕事で専門的な知識も必要です。輸出入の専門家として通関手続きの代行や書類の作成まで幅広く活躍するのですから当然試験問題も難しくなります。

合格率はおよそ10%前後
通関士の合格率は年によってばらつきがありますが、通関士資格の人気が上がり受験者数が多くなったことで年々合格率が下がる傾向にはあります。平成15年~平成26年度までの合格率は7%台から24%台を推移していますが、平均するとおよそ12%。国家試験としても難易度は高い方といえます。

3科目60点以上で合格
通関士の試験は3科目にわたり出題されます。そして合格ラインは60%以上。ただし、3科目のすべてで60%の正解をしなければならず、まんべんなく勉強する必要があります。

通関士と他の資格試験を比較

通関士に関連するほかの資格の難易度や合格率を比較してみました。

国際航空貨物取扱士(ディプロマ)
国際航空運送協会(IATA)が認定している資格。主に航空貨物運送に関連している資格。資格試験はすべて英語になりますが、取得すると航空運送業界では就職転職に有利で、国際規格の資格になります。

合格率:基礎60%、危険物40% (出題はすべて英語)
難易度:★★★☆☆

貿易実務検定
国際実務マーケティング協会が主催する検定。通関士の資格取得のために勉強している人が受けたりすることもあります。

合格率:C級~A級まであり、C級合格率は50%前後
難易度:C級★★☆☆☆

日商簿記1級
貿易関連の仕事をするうえで実務的な資格が有利です。

合格率:10%前後
難易度:★★★★☆